はじめての山小屋泊は、近くて設備の整った小屋から。

硫黄岳と台座ノ頭の鞍部に建つ硫黄岳山荘
写真:Σ64/CC BY 3.0
かんたんに言うと

はじめての山小屋泊は、登山口から無理なく歩ける小屋を選び、受付開始の日にWebか電話で予約し、当日は午後の早い時間に着いて受付をする、という順で進めます。2026年の料金は1泊2食で1人14,000〜16,000円の小屋が多く、現地は現金のみの小屋もあります。到着時刻・消灯・キャンセル料は小屋ごとに違うので、泊まる小屋の案内で確かめてください。

山小屋は、山の上や山の奥で一晩を過ごすための宿です。ホテルとは違い、相部屋が基本の小屋が多く、消灯も朝も早めです。水や電気が限られる小屋もあります。そのぶん、朝夕の山の景色を間近で見られるのが山小屋泊の良いところです。この記事では、はじめて泊まる人が迷いやすいことを、ソトビヨリが2026年に公式サイトで確かめた北アルプス・八ヶ岳・尾瀬の小屋の例を使って、選び方から当日の過ごし方まで順に説明します。

この記事のポイント

  • 2026年の山小屋の1泊2食は、北アルプスで15,500〜16,000円、八ヶ岳で14,000円前後、尾瀬で12,000〜16,500円の小屋が多かった。
  • 長野県の山小屋では2026年6月1日から宿泊税(1人1泊200円)がかかり、料金に含む小屋と、別に払う小屋がある。
  • 尾瀬の山小屋の多くはお風呂に入れるが、槍ヶ岳山荘や穂高岳山荘など北アルプスの稜線の小屋にはお風呂がない。
  • 槍ヶ岳山荘グループは、15時までの到着、20時30分の消灯、朝8時までの出発を案内している(2026年)。
  • 予約なしの宿泊は、断られるか加算がある小屋が多く、2026年は穂高岳山荘で4,000円、横尾山荘で3,000円の加算だった。

はじめての山小屋泊、何から始める?全体の流れ

山小屋泊の準備は、小屋を選ぶことから始まります。泊まる小屋が決まれば、予約の始まる日、払うお金、持っていく物が決まります。全体の流れは次のとおりです。

  1. 山域と小屋を選ぶ

    登山口からの歩く時間、個室やお風呂の有無、料金を見て、無理のない小屋を選びます。

  2. 予約が始まる日を調べる

    小屋ごとに「1か月前から」「シーズン分を一斉に」などの決まりがあります。公式サイトで受付の日と時刻を確かめます。

  3. 予約する

    受付の日に、Webか電話で申し込みます。人数・名前・連絡先・食事の有無を伝えます。

  4. 支払いとキャンセルの決まりを読む

    事前にカードで払うのか、現地で現金なのか、キャンセル料がいつからかかるのかを確かめます。

  5. 持ち物と交通を準備する

    寝具やタオルの有無を確かめて持ち物をそろえ、登山口までのバスや前泊の宿を決めます。

  6. 登山計画書を出す

    行き先の県の案内に従って、登山計画書を出します。長野県では、指定された登山道などで届出が必要です。

  7. 当日は早めに着いて受付をする

    午後の早い時間に着くように出発し、着いたら受付で手続きをします。

山域から山小屋を探す

はじめてでも泊まりやすい山小屋の選び方

はじめてなら、登山口から歩く時間が短く、設備の整った小屋を選ぶと安心です。山の上の小屋ほど、天気の影響を受けやすく、水や電気も限られます。まずは登山口から1〜2時間ほどで着ける小屋で、山小屋の過ごし方に慣れる方法があります。

相部屋が心配なら、個室のある小屋を探します。尾瀬には、2名以上なら全室個室の長蔵小屋や、全室個室の国民宿舎 尾瀬ロッジ(1名のときは相部屋の場合あり)のように、個室が基本の小屋があります。北アルプスや八ヶ岳でも、追加の料金で個室を選べる小屋があります。

下の表は、2026年に公式で確かめた、登山口から比較的近い小屋の例です。歩く時間は公式の案内による目安で、休憩は含みません。

登山口から比較的近い山小屋の例(2026年・各小屋の公式で確認)
小屋登山口からの時間個室お風呂1泊2食
朝焼けの宿 明神館(北アルプス)上高地バスターミナルから約45〜60分ありあり(展望風呂)16,000円(相部屋)
氷壁の宿 徳澤園(北アルプス)上高地バスターミナルから約2時間ありあり(宿泊者のみ)17,600円(相部屋)
夏沢鉱泉(八ヶ岳)桜平から約30分あり(7部屋)あり(温泉)15,000円
オーレン小屋(八ヶ岳)桜平から約80分あり(10部屋)あり(檜の展望風呂)14,000円
青苔荘(八ヶ岳)白駒池入口から約15分あり公式で確認11,000円(本館)
至仏山荘(尾瀬)鳩待峠から約1時間ありあり14,000円(相部屋など)
国民宿舎 尾瀬ロッジ(尾瀬)鳩待峠から約1時間全室個室あり16,500円(4〜6名室)
長蔵小屋(尾瀬)沼山峠から約1時間2名以上は全室個室あり15,000円
尾瀬沼ヒュッテ(尾瀬)沼山峠から約1時間ありあり14,000円(個室2名以上)

年齢の条件がある小屋もある

子どもと泊まるときは、年齢の条件を先に確かめます。国民宿舎 尾瀬ロッジは未就学児が泊まれず、山の鼻小屋は10歳(小学4年)から泊まれると案内しています。

朝焼けの宿 明神館夏沢鉱泉国民宿舎 尾瀬ロッジ上高地へのアクセスとマイカー規制

山域ごとの泊まりやすさ

北アルプスの上高地側には、上高地から梓川沿いを歩いて着ける宿があります。明神館は梓川の左岸の平らな道を約3km、徳澤園は約6.7kmで、どちらも車の送迎はなく歩いて向かいます。上高地へはマイカーで入れないので、バスやタクシーでの行き方も一緒に調べておきます。

尾瀬は、鳩待峠や沼山峠から1時間ほどで着ける小屋が多く、お風呂に入れる小屋も多いので、はじめてでも計画を立てやすい山域です。八ヶ岳では、桜平から約30分の夏沢鉱泉や、白駒池の近くの青苔荘・白駒荘のように、歩く時間が短い小屋があります。夏沢鉱泉は、宿泊者を茅野駅から桜平まで無料で送迎しています(時間は小屋の運行に合わせます)。

山小屋の料金はいくら?1泊2食と素泊まりの目安(2026年)

山小屋の料金は、夕食と朝食が付く「1泊2食」が基本です。食事を付けない「素泊まり」や、夕食だけ・朝食だけを選べる小屋もあります。2026年は、1泊2食で1人14,000〜16,000円ほどの小屋が多くなっていました。

山小屋の料金の例(大人1人・2026年・各小屋の公式で確認)
小屋(山域)1泊2食素泊まりメモ
槍ヶ岳山荘(北アルプス)16,000円11,200円宿泊税200円・消費税込み
穂高岳山荘(北アルプス)15,500円11,000円消費税・高山市宿泊税込み
涸沢ヒュッテ(北アルプス)16,000円11,000円小学生以下は3,000円引き
横尾山荘(北アルプス)15,600円11,000円宿泊税は別
赤岳鉱泉(八ヶ岳)14,000円11,000円入浴料込み。宿泊税は別
オーレン小屋(八ヶ岳)14,000円10,000円宿泊税は別
高見石小屋(八ヶ岳)10,000円6,000円宿泊税は別
至仏山荘(尾瀬)14,000円10,000円相部屋または4名以上で1室
尾瀬小屋(尾瀬)16,000円10,000円金・土・日・祝前日は1,000円増し

穂高岳山荘の料金と予約至仏山荘の料金と予約

個室・休前日・宿泊税で料金が変わる

個室を使うと、料金が上がります。2026年は、槍ヶ岳山荘が2名用の簡易個室で1室6,000円、穂高岳山荘が6畳の個室で1室18,000円(2名から)、涸沢小屋が1室16,000円(2名以上)を宿泊料金に加えていました。至仏山荘は1室の人数で1人の料金が変わり、2名1室は1泊2食16,000円、1名1室は27,000円です。

曜日で料金が変わる小屋もあります。尾瀬小屋は金・土・日・祝前日、尾瀬沼ヒュッテは休前日に1,000円増し、赤岳頂上山荘は土曜・祝前日の1泊2食が15,000円でした。

長野県の山小屋では、2026年6月1日から1人1泊200円の宿泊税がかかります。槍ヶ岳山荘のように料金に含めている小屋と、赤岳鉱泉のように別に現金で払う小屋があります。

山小屋に個室・お風呂・充電はある?設備の違い

山小屋の設備は、小屋ごとにかなり違います。山の上の小屋はお風呂がないことが多く、尾瀬の小屋の多くはお風呂に入れます。部屋も、仕切りのある相部屋、2段ベッドの相部屋、個室とさまざまです。

設備の例(2026年・各小屋の公式で確認)
小屋(山域)部屋お風呂支払い
槍ヶ岳山荘(北アルプス)相部屋。個室は追加料金なしWeb予約は事前決済
北穂高小屋(北アルプス)個室なし(仕切り付きの相部屋)公式で確認Webは事前決済、電話予約は現地で現金
横尾山荘(北アルプス)2段ベッドの相部屋(カーテン付き)あり(石けん類は使えない)宿泊代のみカード可
赤岳鉱泉(八ヶ岳)相部屋。個室は追加料金あり(5〜10月)現金のみ
長蔵小屋(尾瀬)2名以上は全室個室あり(備え付けのボディソープのみ)現金・カード
燧小屋(尾瀬)原則個室(全16室)あり(備え付けの全身ソープのみ)現金のみ
龍宮小屋(尾瀬)相部屋・個室(1名個室は数室)あり現金のみ

赤岳鉱泉の設備と予約長蔵小屋の設備と予約

お風呂は「備え付けのものだけ」が多い

お風呂がある小屋でも、山の水や環境を守るために使える物が決まっていることが多くあります。2026年は、赤岳鉱泉がシャンプー・ボディソープを使えず、長蔵小屋は備え付けのボディソープのみ、山の鼻小屋は持ち込みの石けんやシャンプーを使えませんでした。燧小屋・桧枝岐小屋・温泉小屋などはドライヤーも使えません。

充電と電波

充電は、無料の小屋、有料の小屋、決まった時間だけの小屋があります。槍ヶ岳山荘は宿泊者は無料、尾瀬小屋は1回100円、高見石小屋は1時間100円でした。赤岳鉱泉と行者小屋はモバイルバッテリーの充電と館内での使用を禁止していて、ヒュッテ大槍も館内でのモバイルバッテリーの充電・給電ができません。

電波も小屋によります。赤岳鉱泉は小屋の周りが電波の届かない場所だと案内していて、尾瀬の長蔵小屋は館内で一部の会社の電波が使えても、周りの大半は圏外です。家族への連絡方法は出発前に決めておきます。

山小屋の予約のしかたと、予約なしの扱い

山小屋の予約がいつ始まるかは、小屋ごとに決まっています。「泊まる日の1か月前の朝から」「シーズン分を決まった日に一斉に」「2か月前から」など、方式はさまざまです。予約の方法も、公式サイトの予約フォーム、山小屋の予約サイト「やまたん」、電話と、小屋ごとに違います。

Web予約には人数の上限があったり(涸沢ヒュッテのやまたんは1〜4名、5名以上は電話)、直前は電話だけになったりします。予約のときは、次のことを確かめておきます。

  • 受付開始の日と時刻(2026年は、槍ヶ岳山荘が1か月前の朝9時、西穂山荘が2か月前の9時30分、尾瀬沼山荘が2/1に全期間)
  • Webと電話のどちらか(徳沢ロッヂはWebのみ、燧小屋・龍宮小屋は電話のみ)
  • Webで予約できる期限(槍ヶ岳山荘グループのWebは3日前まで、それより後は電話)
  • 同じ日に複数の小屋を予約してよいか(北穂高小屋は断っている)
  • 1人や子ども連れの予約のしかた(山の鼻小屋は1人・子連れは電話予約のみ。白駒荘のWebの相部屋は1名ずつ部屋数を増やして申し込み、1回5名まで)

山小屋の予約のコツ(いつから・どうやって)泊まりたい日から、予約開始日を逆算する予約開始のカレンダー

予約なしで泊まると、どうなる?

山小屋は予約制のところがほとんどです。龍宮小屋やしらびそ小屋は予約なしでは泊まれず、蝶ヶ岳ヒュッテも飛び込みは原則できません。2026年は、穂高岳山荘が当日の受付で4,000円、横尾山荘が当日・予約なしで3,000円、涸沢ヒュッテが予約なしで2,000円を加算していました。悪天候で予定が変わったときなどを除いて、必ず前もって予約します。

山小屋泊の持ち物は?

山小屋泊の持ち物は、日帰りの登山の装備に、泊まりのための物を少し足すのが基本です。寝具やシーツ、タオル、アメニティの有無は小屋ごとに違うので、泊まる小屋の案内を読んでから準備します。

持ち物は「小屋にない物」から考える

山小屋泊の荷物は、軽いほど歩くのが楽になります。小屋の案内で、寝具・タオル・アメニティ・飲み水の扱いを確かめ、小屋にない物だけを足すと、荷物を減らせます。

どの小屋でも持っていきたい物

  • ヘッドランプ:消灯のあとや早朝に使います。槍ヶ岳山荘グループも持参をすすめています。
  • 現金:現地の支払いや、売店・飲み水の購入に使います。現金だけの小屋も多くあります。
  • 予約の内容がわかるもの:龍宮小屋は宿泊者名簿を印刷して持っていきます。
  • 着替えと防寒着:山の上は夏でも朝晩が冷えます。
  • モバイルバッテリー:充電が有料や時間限定の小屋があります(館内で使えない小屋もあるので確かめます)。
  • ゴミを持ち帰る袋:出したゴミは持ち帰ります。
  • 登山計画書の控え:届け出た内容を手元にも残しておきます。

小屋によって必要な物

  • インナーシーツ:龍宮小屋はリネンのシーツがなく、持参しない場合は不織布のセット(1,300円)を買います。至仏山荘はシーツを1枚500円で貸しています。
  • タオル:長蔵小屋はタオル・浴衣がなく、原の小屋もタオルは持参です。
  • シャンプー:持ち込みの石けん類を使えない小屋が多くあります。山の鼻小屋は備え付けの物だけを使い、温泉小屋はシャンプーを控えるよう案内しています。持っていく前に確かめます。
  • 寝袋:しらびそ小屋は寝袋で寝る小屋で、寝袋は無料で借りられます。

山小屋の当日の流れ:到着から出発まで

到着から出発までの流れの例です。時刻は、槍ヶ岳山荘グループの案内をもとにしています。ほかの小屋でも似た流れが多いですが、時刻は小屋ごとに違うので、泊まる小屋の案内で確かめてください。

当日の流れの例(2026年・公式の案内から)
時間すること例
午後3時まで到着・受付槍ヶ岳山荘グループは15時までの到着を案内。17時を過ぎるときは当日の午前中に連絡。徳澤園は16時まで、焼岳小屋はチェックイン13〜16時
受付宿泊カードを書いて、受付で見せる支払い、部屋や食事の時間、お風呂の時間の案内を受ける
夕方お風呂・夕食お風呂は至仏山荘が15時30分〜19時、龍宮小屋が15時30分〜20時など
夜消灯槍ヶ岳山荘グループは20時30分、原の小屋は20時半、長蔵小屋・燧小屋・穂高岳山荘は21時
朝朝食・出発槍ヶ岳山荘グループはチェックアウトの手続きなし。朝8時までに出発

槍ヶ岳山荘

食事とお弁当

夕食と朝食の時間は、受付のときに案内されます。朝早く出発したい人のために、朝食の代わりや昼食用のお弁当を用意している小屋が多くあります。2026年は、槍ヶ岳山荘が弁当付きの1泊3食を17,500円、横尾山荘が1泊3食を17,400円で出していて、涸沢ヒュッテは朝食の代わりや昼用の弁当を2,000円で用意していました。

体調に合わせた変更ができる小屋もあります。黒百合ヒュッテは、前の日の夕食のときに申し込めば、翌朝の朝食をおかゆに変えられます。食事について気になることは、予約のときに小屋に相談します。

早く着くほうがよい理由

山小屋に早めに着くと、明るいうちに荷物を整理し、お風呂や夕食の時間に余裕を持って過ごせます。山の天気は午後に崩れやすいこともあり、遅い時刻まで歩く計画は避けたいところです。遅れそうなときは、小屋に連絡を入れます。

山小屋の支払いとキャンセルの決まり

支払いは、現地で現金だけの小屋もあれば、Web予約のときにカードで前払いする小屋もあります。キャンセル料も小屋ごとに違うので、予約の確認メールや小屋の案内で、いつからかかるかを見ておきます。

支払いとキャンセル料の例(2026年・公式の記載から要約)
小屋支払いキャンセル料
槍ヶ岳山荘グループ(Web)仮予約の翌日までにカードで決済Webの取り消しは3日前まで。21日前以降の取り消しは1人1,000円の予約金。当日15時以降・連絡なしは全額
涸沢ヒュッテ(やまたん)カードで決済前日30%・当日100%
ヒュッテ大槍当日フロントで現金のみ前日20%・当日50%・連絡なし100%
赤岳天望荘小屋の案内で確認3日前30%・2日前50%・前日80%・当日と無断100%
尾瀬小屋到着時に前払い(現金・カードなど)小屋の案内で確認
尾瀬沼山荘小屋の案内で確認7日前10%・前日50%・当日以降100%
燧小屋現金のみ当日50%(前日まではなし)

ヒュッテ大槍赤岳天望荘

行けなくなったら、すぐに連絡する

予定が変わったら、わかった時点ですぐに取り消します。早く取り消せば、ほかの人がその場所に泊まれます。キャンセル料のない小屋でも、連絡は必要です。本沢温泉はキャンセル料なしで「要連絡」としていて、温泉小屋や弥四郎小屋もキャンセル料はありません。

山小屋で気持ちよく過ごすためのマナー

山小屋は、山で過ごすたくさんの人が一緒に泊まる場所です。消灯が早く、朝早くに出発する人も多いので、夜は静かに過ごします。

水や電気は、山の上では限られています。槍ヶ岳山荘は天水を使っていて、宿泊者以外には1L200円で水を売っています。食材もヘリコプターや人の背で運ばれています。小屋の決まりを守り、出したゴミは持ち帰ります。

  • 早めに着く。遅れそうなときは小屋に連絡する
  • 消灯のあとは、ヘッドランプを人の顔に向けない
  • 荷物の整理は、明るいうちに済ませる
  • 濡れた物は、乾燥室など決められた場所で乾かす
  • 予定が変わったら、すぐに予約を取り消す

朝の早い人に気を配る

山小屋では、日の出前に出発する人も少なくありません。朝の荷造りは、前の晩のうちにできるだけ済ませておくと、早朝に袋の音を立てずにすみます。相部屋では、寝る場所の広さも決まっています。荷物を広げすぎず、通路をふさがないようにします。わからないことは、小屋のスタッフに聞くのがいちばん確かです。

はじめての山小屋泊でよくある失敗

はじめての人がつまずきやすいところです。どれも、泊まる小屋の案内を読んでおけば防げます。

  • 受付が始まる日を過ぎてから調べる:シーズン分を冬のうちに一斉に受け付ける小屋は、春には人気の日が埋まっていることがあります。
  • 現金を持っていない:赤岳鉱泉・高見石小屋・龍宮小屋・燧小屋などは現金のみです(2026年)。
  • シーツやタオルがあると思い込む:龍宮小屋や長蔵小屋はリネンのシーツがありません。
  • 持ち込みのシャンプーを使おうとする:備え付けの物だけ、または石けん類を使えない小屋が多くあります。
  • 到着が遅くなる:17時を過ぎるときは当日の午前中に連絡するよう求める小屋もあります(槍ヶ岳山荘グループ)。
  • Web予約の支払いを忘れる:槍ヶ岳山荘グループは、仮予約の翌日までに支払わないと自動で取り消されます。
  • 年齢の条件を見落とす:国民宿舎 尾瀬ロッジは未就学児が泊まれません。

はじめての山小屋泊・出発前のチェックリスト

出発の前に、次のことを確かめておきます。

  • 予約の確認メール(日付・人数・食事の有無)
  • 支払いの方法と、現金の用意
  • キャンセル料がかかり始める日と、連絡先の電話番号
  • 到着の目安の時刻と、遅れるときの連絡のしかた
  • シーツ・タオル・シャンプーなど、小屋にない物
  • ヘッドランプ・着替え・防寒着・モバイルバッテリー
  • 登山計画書の提出
  • 登山口までの交通と、前泊・後泊の宿
  • 山の天気予報と、天気が悪いときにやめる判断の基準

気になる小屋をマイソトビヨリに保存する尾瀬の山小屋の予約テント場は予約が必要?

まとめ

  • はじめてなら、登山口から歩く時間が短く、個室やお風呂のある小屋を選ぶと安心(尾瀬の小屋や上高地の明神館・徳澤園など)。
  • 2026年の料金は1泊2食で14,000〜16,000円の小屋が多く、個室・休前日・宿泊税で変わる。
  • 予約は小屋ごとの受付開始の日にWebか電話で。予約なしは断られるか加算がある小屋が多い。
  • 持ち物は日帰りの装備に、ヘッドランプ・現金・着替えなどを足し、シーツやタオルは小屋の案内で確かめる。
  • 当日は午後の早い時間に着き、消灯後は静かに過ごす。行けなくなったら、すぐに連絡する。

よくある質問

山小屋は何時までに着けばいいですか?

小屋によりますが、午後の早い時間が目安です。2026年は、槍ヶ岳山荘グループが15時まで、徳澤園が16時まで、焼岳小屋はチェックインが13〜16時でした。遅れそうなときは、早めに小屋へ連絡してください。

山小屋の消灯は何時ですか?

小屋ごとに決まっています。2026年は、槍ヶ岳山荘グループが20時30分、原の小屋が20時半、長蔵小屋・燧小屋・穂高岳山荘が21時でした。泊まる小屋の案内で確かめてください。

山小屋の料金はいくらですか?

2026年は、1泊2食で1人14,000〜16,000円ほどの小屋が多くありました。たとえば槍ヶ岳山荘は16,000円、赤岳鉱泉は14,000円、至仏山荘は14,000円(相部屋など)です。個室や休前日は料金が上がる小屋があります。

山小屋でカードは使えますか?

小屋によります。2026年は、赤岳鉱泉・高見石小屋・燧小屋・龍宮小屋などが現金のみ、穂高岳山荘や尾瀬沼ヒュッテはカードが使えました。Web予約のときにカードで前払いする小屋もあります。現金は多めに持っていくと安心です。

山小屋にお風呂はありますか?

尾瀬の小屋の多くや、横尾山荘・赤岳鉱泉(5〜10月)などにはお風呂があります。槍ヶ岳山荘や穂高岳山荘など、北アルプスの稜線の小屋にはありません。シャンプーなどを使えない小屋も多いので、案内を確かめてください。

山小屋に個室はありますか?

ある小屋が増えています。尾瀬の長蔵小屋(2名以上)や国民宿舎 尾瀬ロッジは全室個室、燧小屋は原則個室です。北アルプスでは、槍ヶ岳山荘や穂高岳山荘が追加の料金で個室を用意しています(2026年)。

山小屋にシーツやタオルはありますか?

小屋によります。龍宮小屋はリネンのシーツがなく、インナーシーツの持参が必要です。長蔵小屋はタオルと浴衣がありません。泊まる小屋の案内で、寝具とアメニティを確かめてください。

予約なしで山小屋に泊まれますか?

予約制の小屋がほとんどです。龍宮小屋やしらびそ小屋は予約なしでは泊まれず、2026年は穂高岳山荘が当日受付で4,000円、横尾山荘が3,000円の加算でした。必ず前もって予約してください。

キャンセル料はいつからかかりますか?

小屋ごとに違います。2026年は、尾瀬沼山荘が7日前から10%、赤岳天望荘が3日前から30%、ヒュッテ大槍が前日から20%、燧小屋が当日だけ50%でした。予約のときに小屋の案内で確かめてください。

出典と確認日

ほかの出典(67件)を見る

この記事に出てくる山小屋

  • 朝焼けの宿 明神館

    標高1,530m・Web・電話など・1泊2食 16,000円

    公式で確認
  • 氷壁の宿 徳澤園

    標高1,560m・電話で予約・1泊2食 17,600円

    公式で確認
  • 槍ヶ岳山荘

    標高3,060m・Web・電話など・1泊2食 16,000円

    2026年は3.27(計算)
  • 穂高岳山荘

    標高2,996m・Web・電話など・1泊2食 15,500円

    2026年は4.20
  • 涸沢ヒュッテ

    標高2,300m・Web・電話など・1泊2食 16,000円

    2026年は3.27
  • 横尾山荘

    標高1,620m・Web・電話など・1泊2食 15,600円

    2026年は4.26
  • 赤岳鉱泉

    標高2,220m・Web・電話など・1泊2食 14,000円

    冬季は11.9から予約
  • オーレン小屋

    標高2,330m・Webで予約・1泊2食 14,000円

    2026年は2.1
  • 夏沢鉱泉

    標高2,060m・Web・電話など・1泊2食 15,000円

    公式で確認
  • 至仏山荘

    Web・電話など・1泊2食 14,000円

    2026年は3.9
  • 国民宿舎 尾瀬ロッジ

    Web・電話など・1泊2食 16,500円

    公式で確認
  • 長蔵小屋

    Web・電話など・1泊2食 15,000円

    公式で確認
  • 尾瀬沼ヒュッテ

    Web・電話など・1泊2食 14,000円

    2026年は3.9
  • 燧小屋

    電話で予約・1泊2食 13,000円

    公式で確認
  • 龍宮小屋

    電話で予約・1泊2食 14,000円

    公式で確認

写真:Wikimedia Commons より(ライセンスに従って掲載。一覧の写真は表示用に縮小しています)