山小屋の予約は、受付が始まる日を知ることから。

涸沢ヒュッテと奥穂高岳
写真:Naganojmmmm/CC BY-SA 4.0
かんたんに言うと

山小屋の予約がいつ始まるかは小屋ごとに決まっていて、「泊まる日の〇か月前から」「シーズン分を決まった日に一斉に」などの方式があります。2026年は、槍ヶ岳山荘が1か月前の朝9時、西穂山荘が2か月前の9時30分、尾瀬沼山荘とオーレン小屋が2月1日に全期間の受付を始めました。泊まりたい小屋の公式で方式と時刻を確かめ、受付の初日に申し込むのがいちばん確実です。

山小屋の予約は、ホテルのように「いつでも空きを見て取る」ものとは少し違います。小屋ごとに受付の始まる日と時刻が決まっていて、人気の日は初日に埋まることもあります。この記事では、ソトビヨリが2026年に公式サイトで確かめた北アルプス・八ヶ岳・尾瀬の小屋の例を使って、受付の方式、日にちの数え方、予約を取る段取り、取れないときの考え方、キャンセル料と支払いまでを順に見ていきます。日付や料金は年によって変わるので、予約の前には必ず各小屋の公式で確かめてください。

この記事のポイント

  • 2026年の北アルプスの山小屋は「宿泊日の1か月前の朝」の受付が中心で、時刻は北穂高小屋が7時、涸沢ヒュッテが8時、槍ヶ岳山荘が9時と小屋ごとに違った。
  • 尾瀬と八ヶ岳には、シーズン全期間を一斉に受け付ける小屋が多く、2026年は尾瀬沼山荘とオーレン小屋が2月1日、尾瀬沼ヒュッテが3月9日に受付を始めた。
  • 31日に泊まる分の受付日は、前月30日(北穂高小屋)、その月の1日(槍ヶ岳山荘グループ)、前月末日(穂高岳山荘)と小屋によって分かれる。
  • 予約なしの宿泊には加算がある小屋が多く、2026年は穂高岳山荘が4,000円、横尾山荘が3,000円、涸沢ヒュッテが2,000円を上乗せしていた。
  • 2027年夏の山小屋の予約開始日は、2026年10月10日の時点で北アルプス・八ヶ岳・尾瀬のどの小屋もまだ発表していない。

山小屋の予約はいつから?受付が始まる6つの方式

山小屋の予約がいつ始まるかは、小屋ごとに決まっています。2026年にソトビヨリが公式で確かめた北アルプス・八ヶ岳・尾瀬の小屋では、受付の始まり方は次の6つに分けられました。

いちばん多いのは「泊まる日の1か月前の同じ日から」という方式です。この方式では、毎日少しずつ受付の日が先へ進みます。泊まる日が決まれば、受付が始まる日も自動的に決まります。

一方で、尾瀬や八ヶ岳には、冬から春のうちにシーズン全期間の予約をまとめて受け付ける小屋が多くあります。この方式では、受付の初日に申し込みが集まります。ひとつの小屋が、Webと電話、営業のはじめと夏とで方式を使い分けていることもあります。

一斉開始の日付は、毎年同じとは限りません。赤岳鉱泉・オーレン小屋・尾瀬沼山荘は、その年の受付日を公式サイトのお知らせで発表しています。弥四郎小屋は、2026年分の受付日(2/3)を前の年の11月4日に予告し、直前にもう一度知らせていました。方式は公式の「宿泊予約」のページに、その年の日付は「お知らせ」に書かれていることが多いので、両方を見ておきます。

受付の方式と2026年の例(各小屋の公式で確認)
方式しくみ2026年の例
シーズン一斉開始決まった日時に、シーズンの全部または一部の予約をまとめて受け付ける徳沢ロッヂ 1/28 9:00、尾瀬沼山荘 2/1、オーレン小屋 2/1 9:00、弥四郎小屋 2/3 10:00、尾瀬小屋 3/1、尾瀬沼ヒュッテ 3/9、ヒュッテ大槍 5/19 10:00
泊まる日の〇か月前の同じ日1か月前・2か月前の同じ日の決まった時刻から受け付ける槍ヶ岳山荘 1か月前の9:00、涸沢ヒュッテ 1か月前の8:00、西穂山荘 2か月前の9:30、黒百合ヒュッテ 2か月前の6:00
泊まる月の〇か月前の1日月の初めに、ひと月分をまとめて受け付ける高見石小屋 2か月前の1日、白駒荘 3か月前の1日
〇日前から毎日泊まる日の決まった日数前から、毎日順に受け付ける至仏山荘・東電小屋のWeb(60日前)
はじめだけ一括、その後は〇か月前営業はじめの数週間分をまとめて受け付け、そのあとは「〇か月前」に切り替える涸沢小屋 4/25、横尾山荘 4/26 7:00、北穂高小屋 4/15(GW分)
随時受付開始日を決めず、いつでも受け付ける青年小屋、徳澤園(シーズン全日程を受付)

まず「方式」を確かめる

予約のコツは、泊まりたい小屋がどの方式かを最初に知ることです。方式がわかれば、いつ、何時に、どの方法で申し込めばよいかが決まります。

泊まりたい日から、予約開始日を逆算する予約開始のカレンダーを見る

北アルプスの山小屋の予約開始日と予約方法(2026年)

上高地や新穂高から登る北アルプスの小屋は、「泊まる日の1か月前から」が中心です。受付の時刻は朝7時・8時・9時と小屋ごとに違うので、日付だけでなく時刻まで確かめておきます。

下の表は、2026年に各小屋の公式サイトで確かめた内容です。「1泊2食」は大人1人の基本の料金で、宿泊税を含むかどうかは小屋によって違います。

北アルプスの主な山小屋(2026年・各小屋の公式で確認)
小屋予約方法受付開始のルール2026年の初回1泊2食
槍ヶ岳山荘Web・電話1か月前の9:00公式に日付の明記なし(ルールのみ)16,000円(宿泊税込み)
涸沢ヒュッテWeb(やまたん)・電話1か月前の8:00Web 3/27・電話 4/2016,000円
涸沢小屋電話のみ1か月前の同じ日(受付8:00〜19:00)4/25に4/27〜5/25泊分を一括16,000円(宿泊税別)
穂高岳山荘Web・電話1か月前の8:00電話 4/20 8:00(4/27〜5/20泊分)15,500円(宿泊税込み)
北穂高小屋電話・Web(7/8〜10/12泊分)1か月前の7:00電話 4/15(GW分)15,500円(宿泊税込み)
横尾山荘電話・やまたん(限定数)電話は1か月前の7:00、やまたんは2か月前電話 4/26 7:00(4/27〜5/26泊分)15,600円(宿泊税別)
蝶ヶ岳ヒュッテWeb・電話(別枠)Webの初回は一斉、その後は6週間前か1か月前の0時Web 4/1 10:00(5/13泊分まで)16,000円(宿泊税別)
ヒュッテ大槍Web・電話シーズン一斉5/19 10:00(7/1〜10/12泊分)16,000円(宿泊税込み)
徳沢ロッヂWebのみシーズン一斉1/28 9:00日によって変わる
西穂山荘Web・電話2か月前の9:30通年営業のため一斉の日なし15,500円(宿泊税込み)
徳本峠小屋電話のみ1か月前の同じ日6/18 8:00(7/18泊分)16,000円(宿泊税込み)

北アルプスの山小屋の一覧(予約開始日・営業期間)槍ヶ岳山荘の予約開始日涸沢ヒュッテの予約開始日西穂山荘の予約開始日

槍ヶ岳山荘グループの5軒は、ルールが共通

槍ヶ岳山荘・殺生小屋・槍沢ロッヂ・南岳小屋・岳沢小屋は同じグループで、予約のルールが共通です。泊まる日の1か月前の朝9時から、Webか小屋の電話で受け付けます。

2026年は、営業初日の分がいつ開いたかの日付が公式に書かれていませんでした。ソトビヨリでは、ルールから計算した日を各小屋のページに「計算」として分けて載せています。

八ヶ岳・尾瀬の山小屋の予約開始日と予約方法(2026年)

八ヶ岳は「〇か月前から」と「シーズン一斉」が混ざっています。尾瀬は、年明けから春にかけてシーズン全期間を一斉に受け付ける小屋が多いのが特徴です。

どちらも、北アルプスより早い時期に受付が始まる小屋があります。春になってから調べると、人気の日がすでに埋まっていることもあるので注意してください。

八ヶ岳・尾瀬の主な山小屋(2026年・各小屋の公式で確認)
小屋(山域)予約方法受付開始のルール2026年の初回1泊2食
赤岳鉱泉(八ヶ岳)Web・電話夏季分・冬季分をそれぞれ一斉夏季分 4/1 12:0014,000円(宿泊税別)
行者小屋(八ヶ岳)Web・電話赤岳鉱泉と共通夏季分 4/1 12:0014,000円(宿泊税別)
オーレン小屋(八ヶ岳)やまたんシーズン一斉2/1 9:0014,000円(宿泊税別)
黒百合ヒュッテ(八ヶ岳)やまたん・電話2か月前の6:00(電話は9時から)通年営業のため一斉の日なし11,000円(年度の記載なし)
高見石小屋(八ヶ岳)電話のみ泊まる月の2か月前の1日4/1(6月末泊分まで)10,000円(宿泊税別)
青年小屋(八ヶ岳)電話のみ随時受付開始日なし11,500円
尾瀬沼ヒュッテ(尾瀬)Web・電話シーズン一斉(3月の第2月曜日)3/9(Webは0時)14,000円(個室2名以上)
尾瀬沼山荘(尾瀬)Web・電話シーズン一斉2/1素泊まり12,000円
至仏山荘(尾瀬)Web・電話Webは60日前から毎日、電話は月ごと電話 3/9・Web 4/114,000円(相部屋など)
弥四郎小屋(尾瀬)Web・電話シーズン一斉2/3 10:0012,000円
尾瀬小屋(尾瀬)Web・電話シーズン一斉3/116,000円
温泉小屋(尾瀬)電話シーズン一斉4/1 8:0014,300円(3名以上の個室)

八ヶ岳の山小屋の一覧尾瀬の山小屋の一覧尾瀬の山小屋の予約(14軒の2026年の実例)八ヶ岳の冬の山小屋と予約開始日

冬の予約は、夏とは別に始まる

通年営業や冬季営業の小屋では、冬の分の受付が夏とは別の日に始まります。赤岳鉱泉と行者小屋(年末年始)は2026年12月からの冬の分を2026年11月9日12時に、高見石小屋は2026-27年の冬山営業の分を11月4日朝8時に受け付けると発表しています。

「1か月前から」の数え方と、31日の扱い

「1か月前から」は、基本的に前の月の同じ日のことです。8月10日に泊まるなら、受付は7月10日に始まります。「2か月前から」なら6月10日です。

迷いやすいのは31日に泊まる場合です。前の月に31日がないとき、どの日から受け付けるかは小屋ごとに違います。2026年の公式の案内では、次のように分かれていました。

  • 前の月の30日から:北穂高小屋、横尾山荘(5・7・10月の31日泊)
  • その月の1日から:槍ヶ岳山荘のグループ(7/31泊は7/1、10/31泊は10/1)、涸沢小屋(5/31・7/31・10/31泊)
  • 前の月の末日から:穂高岳山荘、黒百合ヒュッテ(前の月に同じ日がないとき)
  • 翌営業日から:西穂山荘(2か月前の同じ日が日曜・祝日のとき。同じ日がなければ翌月の最初の営業日)

「6週間前」「60日前」の小屋もある

蝶ヶ岳ヒュッテのやまたんの枠は宿泊日の6週間前の同じ曜日の0時、至仏山荘と東電小屋のWebは60日前から毎日です。「〇か月前」とは日付がずれるので、自分で数えるときは注意してください。ソトビヨリの逆算ツールは、こうした小屋ごとの違いも計算に入れています。

逆算ツールで、泊まる日の受付開始日を出す

月の1日にまとめて受け付ける小屋

高見石小屋は泊まる月の2か月前の1日(1日が土日なら次の月曜)、白駒荘は泊まる月の3か月前の1日から受け付けます。この方式では、月の前半に泊まる人も後半に泊まる人も、同じ日に申し込みます。そのため、受付の日に申し込みが集まりやすくなります。

山小屋の予約方法は?Web・やまたん・電話の違い

予約の方法は、小屋の公式サイトの予約フォーム、山小屋の予約サイト「やまたん」、電話の3つが中心です。どれが使えるかは小屋ごとに違い、同じ小屋でもWebと電話で受付の日が違うことがあります。

Web予約(公式サイト・やまたん)

Webは24時間申し込めて、空きを画面で確かめられるのが良いところです。一方で、先にカードで支払う方式が多く、人数や締め切りに決まりがあります。2026年の例です。

  • 涸沢ヒュッテ(やまたん):1〜4名まで。5名以上は電話
  • 槍ヶ岳山荘グループ:仮予約の翌日までに支払わないと自動で取り消し。Webは3日前まで
  • 西穂山荘:Webは1〜7名の相部屋のみ。8名以上・個室・連泊は電話
  • オーレン小屋:宿泊の予約はすべてやまたん(会員登録が必要)
  • 至仏山荘・東電小屋:Webは2日前まで。それより後は電話

電話予約

電話だけで受け付ける小屋も、まだ多くあります。2026年は、北アルプスの涸沢小屋・徳澤園・徳本峠小屋・焼岳小屋、八ヶ岳の高見石小屋・青年小屋、尾瀬の燧小屋・龍宮小屋・温泉小屋が電話での受付でした。

電話は受付の時間が決まっています。たとえば涸沢小屋は8時〜19時、徳澤園は7時〜18時です。高見石小屋は留守電やSMSでは受け付けず、土日祝はつながりにくいので平日をすすめています。

返信で決まる「リクエスト型」

硫黄岳山荘グループ(硫黄岳山荘・根石岳山荘・夏沢鉱泉)や尾瀬小屋のように、Webで申し込んだあと、小屋からの返信メールで予約が決まる方式もあります。申し込んだだけでは決まっていないので、返信が届くまで確かめてください。

人数が多いときは、別の受付になることがある

グループで泊まるときは、人数によって申し込み先が変わることがあります。2026年は、国民宿舎 尾瀬ロッジが7名以上の団体は電話、長蔵小屋が20名以上は団体予約のフォーム、横尾山荘は繁忙期に25名以上の団体を受けていませんでした。穂高岳山荘も、10名以上やガイド・旅行業者は別の扱いです。人数が決まったら、早めに小屋の案内を確かめます。

人気の日に山小屋の予約を取るコツ

土曜日や連休、夏休み、紅葉の時期は予約が集まりやすい日です。人気の日を取るには、受付の初日を逃さないことがいちばん大切です。次の順で準備しておくと、当日に慌てずにすみます。

  1. 泊まりたい日と小屋を決める

    まず日程と小屋を決めます。第2候補の小屋や日程も考えておくと、初日に埋まっていたときにすぐ切り替えられます。

  2. 受付が始まる日時を調べる

    公式サイトで方式と時刻を確かめ、逆算ツールで受付開始日を出します。Webと電話で日付が違う小屋もあります(2026年の涸沢ヒュッテはWebが3/27、営業はじめの電話は4/20)。

  3. カレンダーに入れる

    受付開始の日時をスマートフォンのカレンダーに入れておきます。マイソトビヨリに小屋を保存すると、始まる日の近い順に並びます。

  4. 前日までに準備する

    Web予約は、会員登録やカードの登録を前日までに済ませます。人数・名前・連絡先・泊まる日・食事の有無をメモにまとめておきます。

  5. 受付開始の時刻に申し込む

    一斉開始の小屋は、初日に申し込みが集まります。2026年は、尾瀬小屋と尾瀬沼ヒュッテが、初日は電話がつながりにくいのでWebをすすめていました。

  6. 確定の連絡を確かめる

    予約完了のメールや、リクエスト型なら小屋からの返信を確かめます。支払いの期限がある場合は、すぐに支払います。

押さえのための予約はしない

北穂高小屋は同じ日に複数の小屋を予約することを断っていて、燧小屋は仮押さえを厳しく断っています。山の鼻小屋も、とりあえずの複数予約をしないよう呼びかけています。予定が決まってから予約し、行けなくなったらすぐに取り消すのが山小屋の決まりごとです。

予約開始のカレンダー気になる小屋をマイソトビヨリに保存する

Webと電話、どちらで申し込む?

どちらが先に始まるかは小屋によって違います。2026年の涸沢ヒュッテは、営業初日の分をWebが3/27から、電話が4/20から受け付けました。反対に、至仏山荘は電話が3/9、Webが4/1からと、電話の方が先でした。

電話の枠が別に決まっている小屋もあります。蝶ヶ岳ヒュッテはネット予約が中心で電話の枠は少なめと案内していて、6/29泊以降の電話は、3週間前の月曜(月〜木曜泊)か金曜(金〜日曜泊)の10時から受け付けていました。自分が使う方法の日付と時刻を確かめてから、準備を始めてください。

山小屋の予約が取れないときはどうする?

受付の初日に埋まってしまっても、すぐにあきらめる必要はありません。取り消しが出て空くこともあるので、何日かおいて空き状況を見てみます。そのうえで、次の方法を考えます。

  • キャンセル待ちのしくみを使う:尾瀬沼山荘は2026年6月からキャンセル待ちに対応しました。白駒荘は、受付前の日について予約開始のお知らせメールを受け取れます(仮予約ではありません)。涸沢小屋はキャンセル待ちを受けていません。
  • 日程をずらす:週末や連休を避けて平日にすると、空いている場合があります。
  • 近くの別の小屋にする:尾瀬の見晴には2026年に5軒、山ノ鼻には3軒の小屋が営業していました。同じ地区の小屋なら、歩く計画を大きく変えずにすみます。
  • テント泊にする:多くのテント場は予約がいらず、当日の受付で泊まれます。ただし装備と体力が必要です。
  • 行程を見直す:登山口の宿に泊まり、無理のない範囲で行き先を変えることも考えます。

テント場は予約が必要?尾瀬沼山荘の予約開始日

予約なしで山小屋に泊まれる?当日の加算料金

山小屋は予約制のところがほとんどです。予約なしでは泊まれない小屋や、当日の申し込みに料金を上乗せする小屋があります。悪天候で予定が変わったときなどを除いて、前もって予約してから出かけます。

予約なし・当日の扱い(2026年・各小屋の公式で確認)
小屋予約なし・当日の扱い
龍宮小屋・しらびそ小屋予約なしでは泊まれない
蝶ヶ岳ヒュッテ完全予約制で、飛び込みは原則不可
徳本峠小屋原則不可。受ける場合は3,000円の加算
穂高岳山荘当日の受付は4,000円の加算
横尾山荘当日・予約なしは3,000円の加算
涸沢ヒュッテ予約なしの宿泊は2,000円の加算
涸沢小屋前日までに予約がない宿泊は1,000円の協力金
ヒュッテ大槍予約制。空きがあれば当日も可

直前の予約は電話になる小屋が多い

Webの受付が数日前で締め切られ、それより後は電話だけになる小屋が多くあります。2026年は、槍ヶ岳山荘グループのWebが3日前まで、至仏山荘・東電小屋のWebが2日前まで、原の小屋は前日以降が電話のみ、尾瀬小屋も前日・当日は電話のみでした。

山小屋のキャンセル料と支払いの決まり

キャンセル料がいつから、いくらかかるかは小屋ごとに違います。Web予約で先にカードで支払う小屋が増えていて、取り消しの締め切りにも決まりがあります。2026年に公式で確かめた例です。

支払いとキャンセル料(2026年・公式の記載から要約)
小屋支払い取り消し・キャンセル料
槍ヶ岳山荘グループWebは事前決済Webの取り消しは3日前まで。21日前以降の取り消しは1人1,000円の予約金。当日15時以降・連絡なしは全額
涸沢ヒュッテやまたんはカード、電話予約は現地やまたんは前日30%・当日100%
穂高岳山荘カード・交通系ICなど前日15時以降の取り消しは2,000円の場合あり。無断は5,000円
横尾山荘宿泊代のみカード可電話予約の当日の減員は1人11,000円。やまたん分は早くからかかる
ヒュッテ大槍現地で現金のみ前日20%・当日50%・連絡なし100%
徳本峠小屋現金のみ前日の減員・取り消しは1人5,000円
赤岳天望荘小屋の案内で確認3日前30%・2日前50%・前日80%・当日と無断100%
尾瀬沼山荘小屋の案内で確認7日前10%・前日50%・当日以降100%
燧小屋現金のみ当日50%(前日まではなし)
温泉小屋・弥四郎小屋温泉小屋はカード不可、弥四郎小屋は現金のみキャンセル料なし

ヒュッテ大槍の予約とキャンセル料赤岳天望荘の予約とキャンセル料

現地は現金のみの小屋も多い

山の上では、カードが使えない小屋が少なくありません。2026年は、赤岳鉱泉・行者小屋・高見石小屋・龍宮小屋・原の小屋などが現金のみでした。予約の確認メールで支払い方法を見ておき、現金は多めに持っていきます。

山小屋の予約でよくある失敗

予約でつまずきやすいところをまとめました。どれも、前もって公式の案内を読んでおけば防げます。

  • 受付の時刻を間違える:同じ「1か月前」でも、朝7時・8時・9時・0時と小屋ごとに違います。
  • Webと電話の受付日を取り違える:営業のはじめだけ、電話が別の日に始まる小屋があります。
  • 31日の扱いを見落とす:31日泊は、前月30日・その月の1日・前月末日など、小屋ごとに受付日が違います。
  • リクエスト型を「予約済み」と思い込む:小屋からの返信で決まる方式では、返信が来るまで予約は決まっていません。
  • 支払いの期限を過ぎる:槍ヶ岳山荘グループのWeb予約は、仮予約の翌日までに支払わないと自動で取り消されます。
  • Webの締め切り後に変更しようとする:直前の変更や取り消しは、電話のみの小屋が多くあります。
  • 休業の期間に気づかない:2026年は涸沢ヒュッテが5/11〜5/31、横尾山荘が6/1〜6/30に宿泊を休み、龍宮小屋は9/2〜9/9が休館でした。

山小屋の予約チェックリスト

予約の画面を開く前、電話をかける前に、次のことを確かめておくと落ち着いて進められます。

  • その年の営業期間と、休業の日
  • 受付の方式(一斉・〇か月前・随時など)と、受付開始の日時
  • Webと電話のどちらで申し込むか、電話の受付時間
  • Web予約の人数の上限と、締め切り
  • 31日に泊まるときの受付日
  • 支払いの方法(事前決済か、現地で現金か)と支払いの期限
  • キャンセル料がかかり始める日と、取り消しの方法
  • 年齢の条件や持っていくもの(山の鼻小屋は10歳から、龍宮小屋は宿泊者名簿を印刷して持参)
  • 前泊・後泊の宿と、登山口までの交通

はじめての山小屋泊上高地へのアクセスとマイカー規制

まとめ

  • 山小屋の予約開始は小屋ごとに決まっていて、「〇か月前の同じ日」「シーズン一斉」「月の1日にまとめて」「60日前から毎日」「随時」などの方式がある。
  • 2026年は、北アルプスは1か月前の朝(7〜9時)が中心、尾瀬は1〜4月に全期間を一斉に受け付ける小屋が多かった。
  • 人気の日は受付の初日が大切。日時をカレンダーに入れ、Webの会員登録や支払いの準備を前日までに済ませる。
  • 予約なしは断られるか、加算がある小屋が多い(2026年は穂高岳山荘4,000円、横尾山荘3,000円など)。
  • キャンセル料・支払い方法・休業日は小屋ごとに違うので、予約の前に公式の案内を読む。

よくある質問

山小屋の予約は何か月前からできますか?

小屋によります。2026年は、北アルプスの多くが1か月前、西穂山荘と黒百合ヒュッテが2か月前、白駒荘が泊まる月の3か月前の1日からでした。尾瀬沼山荘やオーレン小屋のように、シーズン全期間を2月1日に一斉に受け付けた小屋もあります。

山小屋の予約は何時から始まりますか?

これも小屋ごとです。2026年は、北穂高小屋と横尾山荘(電話)が朝7時、涸沢ヒュッテと穂高岳山荘が朝8時、槍ヶ岳山荘のグループが朝9時、西穂山荘が9時30分でした。黒百合ヒュッテは朝6時、青苔荘は0時です。

Web予約ができない山小屋はありますか?

あります。2026年は、涸沢小屋・徳澤園・徳本峠小屋・焼岳小屋・高見石小屋・青年小屋・燧小屋・龍宮小屋・温泉小屋が電話での受付でした。反対に、徳沢ロッヂはWebのみで、電話では受け付けていません。

「やまたん」とは何ですか?

山小屋の予約に使われている予約サイトです。2026年は、涸沢ヒュッテ・オーレン小屋・黒百合ヒュッテ・青苔荘などがやまたんでWeb予約を受け付けていて、多くはカードで先に支払う方式でした。

予約なしで山小屋に泊まれますか?

予約制の小屋がほとんどです。龍宮小屋やしらびそ小屋は予約なしでは泊まれず、2026年は穂高岳山荘が当日受付で4,000円、横尾山荘が3,000円、涸沢ヒュッテが2,000円の加算でした。必ず前もって予約してください。

山小屋の予約が取れないときはどうすればいいですか?

取り消しで空くことがあるので、何日かおいて空きを見てみます。キャンセル待ちのある小屋(尾瀬沼山荘は2026年6月から対応)を使う、平日にずらす、同じ地区の別の小屋にする、テント泊にする、といった方法があります。

山小屋のキャンセル料はいつからかかりますか?

小屋ごとに違います。2026年は、尾瀬沼山荘が7日前から10%、赤岳天望荘が3日前から30%、ヒュッテ大槍が前日から20%、燧小屋が当日だけ50%でした。温泉小屋と弥四郎小屋はキャンセル料なしでした。

2027年の山小屋の予約開始日は発表されていますか?

2026年10月10日の時点で、北アルプス・八ヶ岳・尾瀬の小屋の2027年夏の予約開始日はどこも未発表です。冬の分は、赤岳鉱泉・行者小屋が2026年11月9日12時、高見石小屋が11月4日朝8時の受付開始を発表しています。

出典と確認日

ほかの出典(72件)を見る

この記事に出てくる山小屋

  • 槍ヶ岳山荘

    標高3,060m・Web・電話など・1泊2食 16,000円

    2026年は3.27(計算)
  • 涸沢ヒュッテ

    標高2,300m・Web・電話など・1泊2食 16,000円

    2026年は3.27
  • 涸沢小屋

    標高2,350m・電話で予約・1泊2食 16,000円

    2026年は4.25
  • 穂高岳山荘

    標高2,996m・Web・電話など・1泊2食 15,500円

    2026年は4.20
  • 北穂高小屋

    標高3,100m・Web・電話など・1泊2食 15,500円

    2026年は4.15
  • 横尾山荘

    標高1,620m・Web・電話など・1泊2食 15,600円

    2026年は4.26
  • 西穂山荘

    標高2,367m・Web・電話など・1泊2食 15,500円

    公式で確認
  • ヒュッテ大槍

    標高2,884m・Web・電話など・1泊2食 16,000円

    2026年は5.19
  • 赤岳鉱泉

    標高2,220m・Web・電話など・1泊2食 14,000円

    冬季は11.9から予約
  • オーレン小屋

    標高2,330m・Webで予約・1泊2食 14,000円

    2026年は2.1
  • 高見石小屋

    標高2,300m・電話で予約・1泊2食 10,000円

    冬季は11.4から予約
  • 尾瀬沼ヒュッテ

    Web・電話など・1泊2食 14,000円

    2026年は3.9
  • 尾瀬沼山荘

    Web・電話など

    2026年は2.1
  • 至仏山荘

    Web・電話など・1泊2食 14,000円

    2026年は3.9

写真:Wikimedia Commons より(ライセンスに従って掲載。一覧の写真は表示用に縮小しています)